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일본 LGBT문학 시론 - 남성 동성애문학을 중심으로 -A study on Japanese LGBT Literature

Other Titles
A study on Japanese LGBT Literature
Authors
이지형
Issue Date
Feb-2014
Publisher
고려대학교 글로벌일본연구원
Keywords
LGBT; 日本LGBT文学; 男性同性愛文学; 禁忌; カミングアウト; LGBT; Japanese LGBT literature; Male homosexual literature; Taboo; Coming-out
Citation
일본연구, no.21, pp 101 - 122
Pages
22
Journal Title
일본연구
Number
21
Start Page
101
End Page
122
URI
https://scholarworks.sookmyung.ac.kr/handle/2020.sw.sookmyung/6078
ISSN
1598-4990
Abstract
本論文は男性同性愛文学を中心として日本LGBT文学研究の可能性と意義を模索した試論性格の研究である。LGBTは性少数者、性マイノリティー全般を総括して呼ぶ用語であるが、LGBT文学の定義はけっして簡単ではない。なぜならば、それは作家がLGBTである文学か、あるいは作品内容にLGBT要素が入った文学か等々、定義の基準と境界が非常に曖昧だからである。このようにLGBT文学は、カテゴリそのものが不確実性を内包している。というわけで、この論文で使われる<LGBT文学>は<LGBT的文学>という柔軟で包括的な意味で使うことにする。LGBT文学研究の意義は、まずLGBTという存在を実存的に確認する作業の意義とつながっている。LGBTは究極のマイノリティーと言える。LGBTは人種、階級、年齢、障碍、性別などの多様な尺度から差別、疎外されてきたマイノリティーの中でも明らかに最も周辺的な存在である。LGBT文学研究は、文学を媒介としてその禁忌の領域と対面することによってLGBT存在を公式的論議の場に回帰させられる効果的契機に成り得る。また、散発的に研究はされてきたものの、<非正常性>を根拠としてその実体と意義は無視、貶められ勝ちだったLGBT文学そのものに対しても同じ期待が抱けるであろう。そういう意味で、その研究は帝国と植民地、国家と国民、体制と個人など様々な<中心と周辺>の非対称的関係を問題視する現在の文学․文化研究の問題意識に如実に符合する領分でもある。本論文は日本LGBT文学の中でも男性同性愛文学に焦点を当てる。男性同性愛文学は、LGBT文学の中で質量ともに中心的な領域であると同時にその文学の周辺性․マイナー性を象徴するという意味で両犠牲を持っているからである。まず、20世紀以後日本近現代小説を対象に<男性同性愛文学>を選別する。選別は<男性同性愛的文学>という相当フレキシブルな基準に基づいて行われた。先行研究などで論じられた作品を含め関連ウェブサイトなどを参考し、読解と追加調査過程を経て網羅的に選別した。なるべく厳正な選定を試みたが、LGBT文学定義そのものの不確実性と文学テキスト群の膨大さの故に、選定作品リストが論者の恣意性と限界性を露呈していることは否めない。でも、なお新たな議論の叩き台としての意義もなた否定できないであろう。今後、具体的に論究されるべき男性同性愛文学研究の論題を述べると次のようになる。カミングアウトと隠蔽の間、同性愛と異性愛の間、戦前と戦後の間。男性同性愛(文学)はこのような相反する両領分の境界の上に不安定な形で立たせられている。その文学を規定する各関係の両者は単純な二項対立の関係ではない。むしろアンビバレンスな両面価値的関係にある。社会の差別から自分を保護するため隠蔽した同性愛的アイデンティティーは文学という通路を通してカミングアウトされる。また、同性愛と異性愛の境界は必ずしも明確ではない。戦後、旺盛に発表される男性同性愛文学は戦前から戦後に渡る連続性と断絶性を両議的に表象するテキストでもある。さらに、その文学の内的構造を表すキーワードとして嫌悪と矜恃、潔癖と戦慄、孤独と死の三つが挙げられる。以上のようにLGBTという観点から日本文学を考え直すと、その可能性と限界がともに露呈されてくる。その代表的な限界はやはり枠組みそのものの不確実性であるが、その欠乏を逆手にとって可能性や生産性として逆転の思考を実践していくところで新しい文学研究の地平も開かれてくるであろう。<越境と横断>、今日、研究者に望まれるこの方法が単に論理のレベルを乗り越えて省察的姿勢として研究に投射されるとき、日本LGBT文学は明らかに可能性の領分として現実化できると思われる。
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