「眞正」を表す形容詞述語文の文型と用法

Abstract

を表す形容詞述語と文型の把握、各文型と名詞句や形容詞述語の意味特徵 · 助詞の役割などとの關係の分析、「眞正」の形容詞述語文の主要文型と用法及び文構造の特徵の把握などである。 分析の結果「眞正」を表す形容詞述語文の主要な文型と用法としては「N2は(が)＋N1が＋形」文型には「眞正」判斷の總括的用法と具体的な判斷の「事實や眞理への合致性」の專用的用法、「N1は · が＋形」文型には「眞正」判斷の總括的用法と全面的な判斷の「事實や眞理への合致性」の專用的用法と2項目表現の省略や縮約の用法などがあることが分かった。 また、「眞正」を表す形容詞述語文のその他の主な特徵としては對象形容詞に轉義的な用法の語がないこと、助詞「より」をとらないこと、1項目表現が壓倒的に多いこと、3項目表現が見當たらないこと、「正しい」の屬性的な意味の「絶對性」、形容詞「正しい」には慣用的な複合語の用法が多いこと、「眞正」の「正しい」と「賢愚」の「賢い」との接点などがあることが分かった。